
|
ヴァミク・ウォルカン著『誇りと憎悪』によれば、1963年から68年にかけ、キプロス・ギリシア人に追い立てられ、国内の3パーセントの飛び地に住まわせられたトルコ系住民の間では、インコを飼うのが大流行した、とある。インコの飼育には象徴的な意味があったらしい。68年に政治状況が一変することによって、その流行は終わりを告げたとのことだが、キレニア近郊の村ではやはり1羽、大切に飼われていた。子供が自慢げに見せてくれたが、調子に乗って籠の外に出して遊んでいるうちに、どこへともなく飛び立ってしまった。 篠田節子著「交錯する文明」中央公論新社より |


「天国のはしっこ」の異名を持つ東地中海の島、キプロスを舞台に描かれるロマンチック巨編。
初出誌:小説すばる(集英社 2000年5月号〜2001年3月号)。
単行本:2001年6月集英社刊 1800円(税別)
文庫:2004年5月集英社文庫刊 648円(税別)
クラスマガジン「サン・クレール」の古株スタッフ・平林響子は、リゾート特集企画のため、カメラマン・檜山正幸と共に、6日間のキプロス取材旅行へ行くことになる。 |

The edge of heaven
内戦紛争の末、
1974年11月キプロス北部のトルコ系住民が
「キプロス連邦トルコ系住民共和国」として独立を宣言。
トルコ系住民が多く住むキプロス北部と、
ギリシャ系住民が多く住むキプロス南部の境界線として、
「グリーンライン」が設けられる。
北部と南部を貫く緩衝地帯「グリーンライン」を、
北部は「国境」、南部は「分断線」と主張している。
ここには約2000人が駐在しており、
その費用は年間一億ドル以上だといわれる。
|
|
|
|
|
《入国手段》 |
私にしては珍しく、ハーレークインもまっさおの、
大ロマンス小説を目指します(笑)。
男と女は、一線を超えられるかっていう・・・。
「小説すばる」5月号、篠田節子対談記事より